僕は絶対に「パーキンソン病」に負けません ダイヤモンドダイニング松村社長の熱狂宣言

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確かに、何かと不便な病気ではありますが、悪いことばかりでもないような気がします。どうして私はこの病気になったのか。ひょっとしたら、この病気にかかったことに、何か意味があるのではないか。まだ答えは見いだせていませんが、最近は、そんなことをよく考えます。

身体は不自由でも走り続ける

2013年1月の全社員総会で、私はダイヤモンドダイニングの行動指針を、それまでの「お客様歓喜」から「熱狂宣言」にすることを発表しました。外食産業には「売上高300億円限界説」というのがあります。つまり、多くの外食産業は、売上高300億円で成長が頭打ちになってしまうのです。オーナー経営者のカリスマで伸ばせていけるのは、大体、売上高200億円くらいまでと言われています。

だからこそダイヤモンドダイニングとしては、その壁を何としてでも打ち破りたい。今期(2016年2月期)は300億円を目指していますが、300億円は通過点であって、決してゴールではありません。

ここ数年、ダイヤモンドダイニングの売り上げは250億円前後で横ばいが続いていました。リーマンショックや東日本大震災など、外食産業にとっては非常に厳しい外部環境があったためです。

「熱狂宣言」。自分が熱狂し、周りの人をどんどん巻き込む。松村は不屈の精神で新しいステージへ

しかし、それを理由にしてはいけないと思います。攻撃は最大の防御。これからどんどん攻めていきます。今期も全社員一丸となり、目標を達成させるべく突き進んでいます。そして300億円を達成したら、次は500億円、さらにその先には1000億円という新たな目標が待っています。

それを実現するためには、経営者をはじめ、全社員が熱狂しなければ、到底達成できません。

こんなにしらけている世の中だからこそ、私は自分だけでも熱狂してやろうと思っています。わざと熱いことをやるのです。

でもね、熱狂していれば周りの人たちもどんどん巻き込むことができるはずです。それが自分にとって大きな財産になり、力になります。

5年前、100店舗100業態を達成した時、パーティに集まって下さった人たちは、大半が外食産業の方でした。でも、今回、「熱狂宣言」の出版記念パーティにお越し下さった方は、外食産業の方々が半分で、もう半分は外食産業とは全く関係のない分野の方々でした。この5年間で、私自身の交友関係が大きく変わった何よりの証拠です。

私は自分の病気を通じて、人生は有限であることを改めて認識しました。限りがあるのだから、立ち止まっている暇などありません。常に走りながら考える。走り続けるために熱狂する。その熱狂が周りの人を巻き込み、新しい風を生む。身体は不自由ですが、まだまだ私は走り続けますよ。

松村 厚久 ダイヤモンドダイニング社長
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