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「スマホ自由にしたらゲーム漬けに……」東大合格者100名の学校が悩んだ《スマホ自由化》の末路とは……? SNS時代の中高男子にどう向き合うか

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  • 工藤 誠一 聖光学院中学校高等学校 校長
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今は複線型の時代です。目標に到達するには複数の選択肢があるはずです。子どもと一緒に親側も情報をアップデートすると、よりお互いが発展的に話しやすくなっていきます。

『VUCA時代を生き抜く力も学力も身に付く 男子が中高6年間でやっておきたいこと』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

子どもたちに複線型の選択肢を伝えるならば、親自身もフレキシブルさを体現していく必要があると思っています。若い世代は自らの希望やライフステージの変化に合わせて、起業や転職をするのはもはや当たり前です。

本校の卒業生の集まりに顔を出しても、転職の話、独立の話は非常に多く聞かれます。今ある形に固執しない、新しい価値観の萌芽を感じます。

「見て知っている」という経験はとても強いものです。フレキシブルに生きる親の姿を見て育つ子どもは、自分の変化や社会の変化を必要以上に恐れることはありません。

もちろん変わるということは、自分のこれまでの考えや言動の根拠を疑ってかかることでもありますから、一面では苦しいことでもあります。しかし、従来のやり方でうまくいかなくなったらむしろチャンスです。次々に課題が生まれる中高生の子育てこそが、あなた自身が、よりフレキシブルに生きる変化のきっかけになるかもしれません。

思春期男子の子育ては引き算が有効

これまでたくさんの家庭を見てきましたが、うまく子育てしているなと思う家庭には共通点があります。それは、子どもとの距離のとり方がうまいことです。保護者と話してみると、ここは子どもの主体性に任せる、ここは親が出ていくといった、見守りと関わりのバランスがよくとれているなと感心することがしばしばあります。

子どもと親は異なる個性をもちますから、適度な距離感というものにも差があります。どうしても親の主観を優先させてしまいがちですが、子どもの感覚も考慮すると、親子の関係性はうまく回ることが多いと感じています。大切なのは、子どもの様子を見ながら、一歩引けるかどうかです。

これからの時代を生きる子どもたちを待ち受ける世界は親世代にとっても未知な世界です。親子はそんな混迷を極める世界を共に生きる仲間です。いつまでもお互いを応援できるような、良い関係をつくっていってください。

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