「スマホ自由にしたらゲーム漬けに……」東大合格者100名の学校が悩んだ《スマホ自由化》の末路とは……? SNS時代の中高男子にどう向き合うか
今の中高生男子を取り巻くものに、ゲームやインターネット、SNS、動画サイトなど、親世代が経験してこなかったツールがたくさんあります。これらの影響によって、子どもが勉強しない、ダラダラしている、ゲームばかりなど、親として口を出したい瞬間はいつの時代もあるものです。
皆さんは「勉強しなさい!」と怒鳴っていたりしないでしょうか。体は大きくなっていても、まだまだ精神的には子どもです。視野の狭い子どもの理屈は穴だらけですから、矛盾をつこうと思えばいくらでも正論で問い詰めることができてしまいます。けれど、それでは何も解決しません。
子どもが自分の行動を顧みて変わるのは、自分で腑に落ちて納得したときだけです。そのため、親は正論を振りかざすのではなく、子どもが自ら顧みる余白を与えることが何よりも大切です。それには、事実にフォーカスするのが実は一番です。
例えば、テスト前でなかなか勉強しないときに「勉強しなさい!」と言ったところで効果はありませんでしたよね? そんなときは「次のテストはいつから?」と事実のみを確認してみてください。気づきを促す程度に留めるのです。
なかなか変化が見られない姿はもどかしいと思います。けれど、本人が必要だと思えば必ず自分で動き出しますから、ゆったり構えていきましょう。
子どもにアドバイスを求められたら、とにかく具体的に
思春期になると途端にいろんなことを報告したり、話したりしなくなるのが男子ですが、高校生ともなると、進学の相談をしてくるようになるものです。子どもは大学進学の時期になると、将来について迷うものですし、不安になることもあります。そんなときほど、子どもが「それもいいな」と思える具体的な案を親が提示できるかが鍵となります。
ただ闇雲に「頑張れば夢は叶う」と励まし続けても、子どもは辛くなっていく一方です。必要なのは、子どもの現状を冷静に判断し、率直にどうしたいのか、本心から何を希望しているのかを話し合い、それに対して具体的かつ納得できる答えを一緒に考えることです。
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