59歳で誕生の”待望の我が子”を9歳から≪イギリスの全寮制スクール≫に入れた理由とは?11年経った「現在の親子関係」も聞いた

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まだ試作の段階だが、カーリングを画面上で行うゲームだ。画面の中のストーンを指で滑らせるように動かし、試合をすることができる。作ろうと思った理由は「高齢者向けのゲームがあまりないから」。

「今のゲームって若い人向けに作られているから、スピードも速すぎるし複雑すぎて高齢者は全然遊べない。でも、高齢者ってみんな暇でしょう(笑)。このカーリングのゲームなら指や頭のトレーニングにもなるし、孫とのコミュニケーションツールにもなり得ますよね。

それに私にはプログラムしかないし、マグロみたいに泳いでいないと死んでしまうから」

それまでカーリングの知識があまりなかったため、YouTubeでカーリングに関する動画を観始めたところ「カーリングの戦い方の理屈がわかるとめちゃくちゃ面白くなってきて、つい観入っちゃって。製作が全然進まないんですよね(笑)」と笑った。

「面白い大人」代表のようだった

齢80にしてもなお、尽きぬ好奇心と創作意欲に溢れる姿は「面白い大人」の代表のよう。この年になっても、こんなに輝いていられるだけの生命力を心底羨ましく感じた。

片山さんは取材を終えると、『これから息子とビリヤードに行くんです』と嬉しそうに話し、颯爽と地下鉄の階段を降りていった。

宇乃 さや香 フリーライター

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Sayaka Uno

1982年北陸生まれ。大学卒業後、分譲マンション管理会社、フリーペーパー出版社、認知症対応型グループホームでの勤務を経験。妊娠・出産を経てフリーライターとして独立。生き方や価値観のアップデート、軽やかに生きるヒントを模索し、取材を続ける。

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