まだ試作の段階だが、カーリングを画面上で行うゲームだ。画面の中のストーンを指で滑らせるように動かし、試合をすることができる。作ろうと思った理由は「高齢者向けのゲームがあまりないから」。
「今のゲームって若い人向けに作られているから、スピードも速すぎるし複雑すぎて高齢者は全然遊べない。でも、高齢者ってみんな暇でしょう(笑)。このカーリングのゲームなら指や頭のトレーニングにもなるし、孫とのコミュニケーションツールにもなり得ますよね。
それに私にはプログラムしかないし、マグロみたいに泳いでいないと死んでしまうから」
それまでカーリングの知識があまりなかったため、YouTubeでカーリングに関する動画を観始めたところ「カーリングの戦い方の理屈がわかるとめちゃくちゃ面白くなってきて、つい観入っちゃって。製作が全然進まないんですよね(笑)」と笑った。
「面白い大人」代表のようだった
齢80にしてもなお、尽きぬ好奇心と創作意欲に溢れる姿は「面白い大人」の代表のよう。この年になっても、こんなに輝いていられるだけの生命力を心底羨ましく感じた。
片山さんは取材を終えると、『これから息子とビリヤードに行くんです』と嬉しそうに話し、颯爽と地下鉄の階段を降りていった。
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