なぜ若者は結婚しないのか?「金がないから」説を裏付ける明確な根拠

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未婚男性が「金がないから結婚できない」ということを頑なに「そんなことはない」と認めようとしない界隈がありますが、明らかに男性の場合「結婚できるかどうかは金次第」なのです。むしろ、「男の結婚に恋愛力はあまり意味を発揮しない」と見てもいいかもしれません。

女性の場合、もっとも未婚率が低いのは、「経済弱者×恋愛強者」の39.7%で、もっとも高いのは「経済弱者×恋愛弱者」の77.5%です。男女ともに「経済弱者×恋愛弱者」の未婚率が一番高いですが、男性と違って、女性の場合は必ずしも経済強者であればあるほど結婚しているというわけではないことです。

経済強者の男女間で比較すると、恋愛力にかかわらず女性の未婚率のほうが男性を上回ります。「経済強者×恋愛強者」の未婚率は男性より女性のほうが20%ポイントも高い。つまり、女性にとって経済強者であることは結婚に必ずしもプラスに作用するものではないのです。

女性の希望は経済強者男性に集中

さて、こうしてみた時に、男女のマッチングという点で、なぜ中間層の結婚が激減しているかの答えが見つかります。

女性は、結婚相手として自分より年収が上か、少なくとも同程度の相手を選好するという「経済上方婚志向」があります。結婚生活は経済生活ですからその志向は当然でしょう。実際、結婚した夫婦において、年収が夫>妻は7割、夫=妻は2割、夫<妻は1割です(参照→結婚できる高所得層・できない中間層の残酷格差)。

しかし、そうなると、女性の希望は経済強者男性に集中します。この分類では、年収500万円以上を経済強者としましたが、マッチングアプリや結婚相談所での条件として「男性の年収500万円以上」というものがよくネット記事でもいわれています。

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