なぜ若者は結婚しないのか?「金がないから」説を裏付ける明確な根拠

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人口ボリュームがもっとも多いのは中間層ですが、この「経済中間×恋愛中間」「経済中間×恋愛弱者」の未婚数が多いことが全体の未婚率を押し上げ、結果として中間層の婚姻減を引き起こしていることになります。

女性で未婚が多いのは?

一方、女性のほうはどうでしょう。

男性同様、女性も経済強者の既婚率は高いですが、男性と比べて、経済中間も経済弱者も恋愛中間以上であれば既婚率は高く、未婚が大幅に多いのは「経済弱者×恋愛弱者」と「経済中間×恋愛弱者」のふたつだけになります。

もちろん、女性の場合は結婚や出産を機に離職する場合もあるので、厳密にはこれは結婚当初の年収を示すものではありませんが、少なくとも、男性ほど女性は経済力の影響を受けるものではないとわかります。

これらを男女未婚率の形にしてマトリクスで図表化したものが以下になります。

男性でもっとも未婚率が低いのは「経済強者×恋愛強者」で未婚率28%、未婚率がもっとも高いのが「経済弱者×恋愛弱者」で未婚率97%です。端的に言えば、経済力が下がれば下がるほど未婚率はあがります。

恋愛力の差が未婚に関係するかを見てみると、経済中間においてのみ、恋愛力が高いほうが未婚率は低くなりますが、その未婚率52%は、「経済強者×恋愛弱者」の48%を上回ってしまいます。つまり「稼ぎが中程度のモテ男」より「500万円以上の年収のある恋愛弱者男」のほうが結婚相手として選ばれているということです。

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