「私とようたさんの年収を合わせたら、都内にも十分住めるし、子どもが生まれても、ある程度教育費もかけられると思うんです」
ところが、4回目のデートを終えたところで、ようたから交際終了が来た。「ほかに仮交際をしていた相手がおり、その女性と真剣交際に入る」というのが終了理由だった。
それを知ったみきは言った。
「そうですか。まあ、私よりも年収が低かったし、職場での話を聞いていても、人任せで仕事ができない印象でした。私も“交際終了”にしようかなと思っていたところだったので、先に言い出してもらってよかったです」
相手にも完璧は求めません
一方、なおこ(39歳、仮名)は年収450万円の会社員だ。活動を始めて半年になる。彼女が婚活に掲げている条件は「一緒にいて落ち着けること」と「誠実な人柄であること」、この2つだった。
「正直、私自身が完璧じゃないので、相手にも完璧は求めません。大事なのはどれだけお互いを思いやれるか。私も頑張るから、相手にも支えてもらいたいです」
そんななおこが最近お見合いし、交際に入ったのがたける(42歳、仮名)。年収550万円で都内のメーカー勤務。実家暮らしだった。
見合いのときに、たけるはこんなことを言っていたようだ。
「なぜ実家暮らしかって? それは実家の居心地がよすぎて(笑)。でも結婚となれば、ちゃんと自立しなきゃって思っていますよ」
たけるは料理が趣味で、休日には自炊しているという話もしたという。それについては、“交際希望”を筆者に出してきたときに、なおこはこんなことを言った。
「私より料理が上手かもって思いました(笑)。一緒にキッチンに立てたら楽しいだろうなって想像できました」
そして、仮交際4回目のデートの帰り道、たけるから「真剣交際に進みたい」と言われた。なおこは少し驚いた様子だったが、笑顔で「ぜひお願いします」と答えた。そして、その2カ月後に成婚退会をしていった。
みきとなおこの違いは、どこにあるのか?
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