「杉玉いいよね…って、スシロー系だったの?!」気づけばあちこちにある、居酒屋ずし「杉玉」。≪すしの総合商社化≫の”巧みな戦略”

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「杉玉」を運営するのはFOOD & LIFE COMPANIES(以下、F&LC)傘下のFOOD & LIFE INNOVATIONS(以下、F&LI)で、グループには回転鮨「スシロー」や「回転寿司みさき」、持ち帰り鮨の「京樽」、ワンハンド寿司の「むすび寿司」もある。いわば”すしの総合商社”だ。

F&LI 執行役員・奥本哲士氏は「街の寿司屋が減るいま、寿司とお酒を気軽に楽しんでいただける存在になりたい」と杉玉の狙いを語る。単価は1人3000円超。ランチ営業も実施し、国内のみならず香港・アメリカへも展開を広げている。

奥本哲士氏
取材に応じるF&LI 執行役員・奥本哲士氏。杉玉1号店の西宮店では店長を務めていたそう(撮影:尾形文繁)
店内のようす
「鮨 酒 肴 杉玉 麻布十番」の店内の様子。全店に描かれた壁画は、両国店なら力士、大船店なら鎌倉の大仏というように、地域性を取り入れていることも(撮影:尾形文繁)

厚みがあっても食べやすい

店内には看板商品がずらり並んだが、目に留まったのが「思わず写真を撮りたくなる、厚切り6貫盛り」(2123円)だ。まずネタの大きさと厚みに圧倒される。横から見ると、ネタの厚みが1cmほどもある。が、ただ巨大なだけなら海沿いの寿司店で見かけることもあるだろう。杉玉の違いは“食べやすさ”だ。ここに杉玉のノウハウが詰まっている。

”厚切り6貫盛り
「思わず写真を撮りたくなる、”厚切り6貫盛り”」(2123円)。ネタのボリューム感に圧倒される(撮影:尾形文繁)  
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