「その他大勢」を脱する”構想力・分析力・巻き込み力”──結果につながる《3大ソフトスキル》の鍛え方 ー事例を交え徹底解説

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であれば、そういった固定性の費用を変えずに出来ることとして、店舗内に置く品数を増やして客単価を上げるという施策や、より購買頻度の高い商品を置くことによって来客頻度を上げる、という方向性に検討が行くことは至極当然である。

別の例でいうと、高級家具店と量販店の組み合わせや自動車販売会社(ディーラー)による整備サービスなどの拡充も、前者は来店頻度を上げるための施策であり、後者は来店頻度×客単価向上策であり、将来的な買い替え需要時の効率化である、と想定される。

高級家具というものは年に何度も買うものではその製品の性格上無い。つまり来店頻度は自ずと少なくなる、ということだから、買い替えの頻度や追加購入(=来店動機)がより高い家電量販店とセットで、ということだろう。

後者においては、自動車の販売というワンタッチの付き合いでは無く、その後の整備やサービスにより、来店頻度を上げるだけでは無く、単価の向上も図り、尚且つ顧客データの取得により、買い替え時期の案内や提案につながる、ということであろう。

日々の心構えや志、スタンスが大切

いずれにせよ、思い付きや思い込み、感覚的な判断ほど怖いものはビジネスの判断においては無い。

分析力でもって、物事を構造化し、本当の課題を明確にすることで、ようやく一番インパクトのある打ち手が打てる、というものだ。

そういった分析力などは、繰り返しだが日々の自分自身の心構えや志、スタンスによりけりである。

まずは目先の自分自身の仕事や人生における課題に対して、どういった切り口で構造化できるか、そこから始めてみるのが良いだろう。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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