「人質の全員返還」「停戦案受け入れ」こそガザ停戦のカギ、駐日イスラエル大使インタビュー、イスラエルは中東での和平拡大に意欲的

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――最後に、日本人に向けてメッセージがありましたらお願いします。

イスラエルの現状を知っていただき、平和を希求してテロと戦う民主主義の側に立っていただければ幸いです。イスラエルは人質全員を取り戻し、安全で平和に生きたいと願っています。ハマスは解決するための要素ではなく、問題を生み出している要因です。

私たちの素晴らしい国イスラエルを日本のより多くの方が訪れることを期待しています。直行便がありますので以前より行きやすくなりました。日本の外務省が出すイスラエルの危険情報のレベルも下がりました。

経済・安保面で多くの協力が可能

日本の企業はぜひイスラエルへの投資を増やしてほしいです。イスラエルの株式市場は、戦争が始まってからも上昇し続けています。今こそ投資のチャンスです。コロナ禍からすぐに立ち直ったように、戦争が終わればイスラエル経済はさらに上昇します。

Gilad Cohen/1967年生まれ。外交官としてトルコや国連代表部、アジア太平洋担当次官補などを経て2021年から駐日大使(写真・駐日イスラエル大使館)

イスラエルにハイテクの研究開発部門をさらに開設していただき、やがて両国にFTA(自由貿易協定)が結ばれることを願っています。

イスラエルはアメリカやヨーロッパ諸国、韓国、ベトナムとFTAを結んでいますが、日本と結べば日本の輸出に大きく貢献します。条件は熟しています。両国の経済成長のためにも前に進めるべきです。

確かに今も戦争が続いていて断続的にミサイルで攻撃されていますが、イスラエルは高い迎撃率を誇るアイアンドームやアローという防空システムに守られています。

日本に魅せられたイスラエル人がたくさん日本にやってきているように、大勢の日本の方々がイスラエルを訪れる日が来ることを願っています。

そして、先日開幕した大阪・関西万博のイスラエル・パビリオンでは、イスラエルの伝統文化と未来の先端技術を融合させた素晴らしい展示を行っています。ぜひご来場ください。

谷内 意咲 ミルトス代表

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たにうち・いさく

1972年大阪生まれ。1998年ヘブライ大学ヘブライ言語学科、ユダヤ学学科卒。1999年ユダヤ・イスラエル・中東関連の出版社ミルトスに入社、2016年同社代表取締役に就任。ヘブライ語聖書対訳シリーズ編集委員、雑誌「みるとす」編集代表。

著書に『今日からわかる聖書ヘブライ語』『今日から読めるヘブライ語』、訳書に『賢者たちの【聖書】伝説 上・下』『ユダヤジョーク 人生の塩味』(いずれもミルトス編集部編訳)など。

NHKのBS番組「ダークサイドミステリー」の「神秘の古代ミステリー 徹底検証!日本・ユダヤ同祖論」(2023年7月13日放送)に、ヘブライ語の専門家として出演。

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