――駐日大使に就任されて3年半が経ちましたが、日本について何を感じておられますか。
大使:日本は基本的にイスラエルの友好国です。両国を結ぶ直行便が週に3便就航しています。約90社の日本企業がイスラエルに進出しています。日本とイスラエルの関係には、まだまだポテンシャルがあります。その可能性が広がっていくことを願っています。
2024年、京都市のホテルがイスラエル人に対して、軍関係者であるとして宿泊を拒否したことがありました。京都市や当時の上川陽子外相は「国籍や職業を理由に宿泊を断るのは法律違反、許容できない」と明言されました。
イスラエルの「厚かましさ」「大胆さ」を学べ
こうした反イスラエルの言動に対してすぐに対処してくださったことに感謝しています。この話がイスラエルでバズって、日本の人気がますます高まっています。
日本とイスラエルは信頼し合える関係です。イスラエル人の多くは日本の文化や伝統を尊敬しています。私もそうですが、イスラエル人は単刀直入で辛抱強くありません。私はこの3年半で辛抱する大切さを学びました。もちろん完璧ではありませんので今も勉強中です(笑)。私にとって大きな学びの時です。
公共の場で大声で話さない、きちんと列を作って待つなど、日本では他者を尊重する文化が浸透しています。イスラエル人はこうしたことをもっと学ぶべきです。
日本人はイスラエル人からフツパー(厚かましさ)や大胆さ、失敗を恐れない勇気を学ぶことができるでしょう。そうした土壌からスタートアップ企業がたくさん生まれました。
そんな正反対の性格を持つ両国民が協働すれば、双方に利益をもたらすと信じています。
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