「真の恐怖」はこれから始まる、90日も待たずにトランプ大統領は終わり、株価は下落する

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トランプ大統領が登場したのは、あせっているからであり、それを、欧州を含め、今後の交渉相手が全員見てしまった。そんな下手なディールをなぜトランプ大統領は、あせってやってしまったのか。それは、もはやトランプ大統領の立場が弱くなっているからである。

トランプ大統領の最大のモチベーションは、ディールを支配して、自分の支配力に陶酔してエクスタシーを感じることである。テレビのショーで、「you are fired!」(お前はクビだ!) と叫んで場を支配するのと同じである。ウクライナ・ロシア交渉でも、交渉を支配して言うことを聞かせようとしたが失敗して、嫌になって放り出した。

次は、関税を世界に吹っかけ、弱いものいじめをして支配しようとしたが、世界各国からも反発され、株式市場だけでなく、国債市場からも反発され、政権内部からも突き上げられ、これも投げ出した。もう支配できるディールは残っていないか。

「お人好しの日本」相手に1勝をたくらむトランプ大統領

そうだ、日本だ。お人好しで、すぐ譲歩してくる。日本で成果を挙げて、まず1勝して、ほかの国に「日本を見習え」と言ってやろう。関税でアメリカの消費市場から締め出してやるという武器はうまく機能しなかったが、まさに武器、アメリカの軍事力、軍事情報抜きでは、欧州も日本もやっていけまい。まず、日本と防衛力を材料に言うことを聞かせよう。そういうことだ。

ちなみに、なぜ関税かというと、議会とは関係なく大統領権限だけでできるからである(無理矢理だが)。関税で税収が増えるとも、製造業が復活できるとも思っていないだろう。議会がいらないから振り回しやすいだけである。だから関税が好きなのだ。本当はもっと大好きな減税は、国内議会の承認が必要だし、ほかの財政支出も同じである。

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