「真の恐怖」はこれから始まる、90日も待たずにトランプ大統領は終わり、株価は下落する

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このような見通しの下で、日本がとるべき動き、政策を提示しよう。

10 相互関税や自動車関税に対する譲歩の交渉は、急ぐべきではない。譲歩幅も小さくすべきであり、それが可能である。なぜなら、いまや困り焦っているのはアメリカであり、譲歩せざるを得ないのはトランプ大統領だからだ。

11 そのための手段として、アメリカと日本だけの二国間交渉にしない。欧州をはじめ、多くのアジア諸国を含めて、マルチ、つまり多国間交渉にするべきだ。

WTO(世界貿易機関)にアメリカの不正を訴え、WTOやそのほか、国際的な機関、枠組みの下で、議論、交渉すべきである。あるいはEUやそのほかの通商同盟を連携させ、アメリカ、というかトランプ政権を孤立させ、中道的共和党がトランプ大統領を支配するようなアメリカに変えさせるべきである。

12 少し細かい点を言えば、貿易赤字の減少や自動車、コメなど農産品などの個別品目の話は、実質的に譲らなくてよい。

トランプ大統領が「ますます終わり」のワケ

補足しよう。

と思ったのだが、ここで執筆を途中でいったん断絶してしまい(これがよくなかった)、再開しようとしたとき、トランプ大統領が赤沢亮正・経済財政担当大臣とアメリカとの交渉に出るとSNSに投稿したというニュースが入ってきてしまった。現在、赤沢・トランプ会談、その後の閣僚交渉が終わった直後だが(日本時間では17日朝)、これについてコメントすることにする。

トランプ大統領は、ますます終わりだ。

なぜ、トランプ大統領が突然表舞台に出てきたか。もちろん、相手の虚をついて、自分がペースを握り、会談自体もディールも支配するという意図だが、これは、逆効果だし、実際そうなった。

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