今後の見通しを以下の1~12に整理しよう。
実体経済が落ち込み、世界的な株価の下落が続く
1 株価は戻り歩調になる。しかし、それは弱い。すぐに天井にあたり、その後は上下を繰り返すだけだろう。そして、その後、下落トレンドが再開する。
2 その理由は、実体経済が落ち込むからである。アメリカも世界も不況に陥るだろう。そして、その回復のメドは立たない。
3 金融政策がどうなろうとこの流れは止められない。アメリカの中央銀行であるFEDがどんな利下げをしようと、経済は戻らない。株価は一喜一憂し、乱高下が復活するだろうが、それは乱高下にすぎず、下落トレンドは続き、利下げしても不況が続くことに、投資家はパニックになり、さらなる下落となるだろう。
4 日本株も日本経済も、同様だろう。アメリカ市場、アメリカ経済の動きに、日本も世界も連動せざるをえない。
5 ドルはもちろん下落する。これまでが高すぎたのと、アメリカという国家に対する信認が低下するからだ。前者は短期の理由、後者は長期の理由である。
6 難しいのはアメリカ国債とドルである。1から5の予想は自信があるが、これは、自信はない。しかし、普通に考えれば、ドルの信認は低下し続けるから、アメリカ国債は、同国の金融政策により政策金利が低下しても、長期債の利回りは、それほどは下がらないのではないか。
政治や地政学の予想もしてみよう。
7 トランプ大統領の力は急激に低下していく。理由は、トランプ大統領自身がどんどん自信を失っていくからだ。強がりを言うたびに、金融市場も、ディールの相手たちも、国民も、そして何より同国の共和党議員が、トランプ大統領を軽蔑し、無視するようになっていくからだ。政権内部も崩壊し、離散していくだろう。
8 いわゆる西側の同盟は傷ついたまま、回復はしないだろう。アメリカの覇権が消滅するだけでなく、西側は分断し、西側でない国々、中国を長期的に利することになり、ロシアも短期的には寿命が延びるだろう。
9 アジアにおいては、地政学的にはむしろ短期的には平和になるだろう。中国は、長期的な大チャンスを捉えるために、短期的な争い、領土的な染み出てくるような拡張戦略はいったん停止し、台湾有事のリスクは短期的には大幅に低下するだろう。
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