「高校生に大人気」「安いのに美味しい」…。食べ放題1539円~で300店舗を突破した「しゃぶ葉」。ブームの背景と"安くても儲かる"ワケ

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一方で、20種類以上の野菜類が食べ放題という点も、健康志向の若い世代の来店動機になっている。

野菜は、トマト、キャベツなどサラダとして食べられるものに加えて、白菜、青菜や香味野菜、茸ほかしゃぶしゃぶに具材として入れられるものも。こちらも、カスタマイズの一手となっているのだ。

野菜コーナー
「鍋に使える野菜」と「サラダとして食べられる生野菜」、両方がとり放題の「新鮮野菜畑」コーナー(写真提供:すかいらーくホールディングス)

多数の選択肢を用意する理由を同社は、「毎回新しい味の発見をしていただき、何度でも通いたくなるお店づくりを目指しています」と説明する。自店を、「お手頃価格で自分好みのアレンジを楽しめる、食のテーマパーク」と表現し、それこそが支持を得ているポイントだと分析している。

野菜コーナー
野菜コーナーには、地場産の野菜や豆腐なども(写真提供:すかいらーくホールディングス)

若年層獲得戦略2.デザートの「体験価値」で差別化

若年層獲得戦略の2つめの柱となっているのが、充実したデザートコーナーによる「体験価値」の提供だ。

しゃぶ葉には、かき氷、ソフトクリーム、プリン、綿菓子など、子どもでも自分で作れるデザートが幅広く用意されている。

なかでも評判がいいのが、ワッフルメーカーで焼き上げるワッフルだ。外はサクッと、中はふんわり。専用の生地を使用して、焼きたての食感の設計にこだわったという。2024年11月からは、クレープも導入された。デザートのトッピングも、チョコレートソース、ホイップ、ソフトクリームほか約25種類以上が用意されており、ここでもカスタマイズが楽しめる。

デザートのトッピングコーナー
好みに合わせて自由にアレンジが可能な、デザートのトッピングコーナー(写真提供:すかいらーくホールディングス)
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