「昼は派遣、夜はスナックでバイト」40歳で子連れ離婚、借金返済と私立中学費で家計は火の車。シンママが歩んだ壮絶な10年と現在を聞いた

✎ 1〜 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 14
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

拡大
40歳のときに8歳の子どもを抱えて離婚をした野田美智子さん(仮名・50歳)(筆者撮影)
アラフォーというと仕事が波に乗ってきたり、育児に追われていたりする人もいる年代だ。そんな世代の人が離婚をした後、どのような人生を送っているのだろうか。今回は40歳で子どもを抱えて離婚した女性に話を聞いた。

”性格の不一致”で10年前に離婚

九州地方に住んでいる野田美智子さん(仮名・50歳)とはZoomでのインタビューとなった。画面に現れた野田さんは素朴な印象で、しかしハキハキと話す女性だった。

「私が40歳で子どもが8歳のときに元夫とは性格の不一致で離婚しました。

離婚前は日々のルーティンが夫ありきで回っていたのが、子どもと二人だけなので食事やお弁当の準備も自分と子どもの分だけ用意すればよくなって楽になりました。

また、それまでは子どもの習い事に関することなどで出費がある際、いったん夫にお伺いを立てなければならなかったのがなくなったのも良かったです。夕飯の時間も元夫のことも考えて作っていたのがなくなりました。それまでは九州地方の中でも特に田舎の地域に住んでいたのを、離婚を機に都会へ引っ越しました」

野田さんは離婚をする半年ほど前からパートで働き始めたが、それでも親子二人で食っていくには足りない。養育費ももらっていなかったので、学校の学食で働き始め、ひとり親手当も受給した。

次ページ元夫とは良好な関係を築いておくのが重要
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事