≪1貫65円≫からの高コスパで人気の「や台ずし」。回転でも高級でもない“居酒屋ずし”ブームを牽引、実際に行ってわかった人気の理由

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店内を見回すと、まず目に入るのが厨房を囲むように配されたカウンター席。そしてテーブル席、奥まったところに掘りごたつ席がある。全部で59席で、や台ずしの中では平均的な規模。とくにカウンター周りの照明が明るめで全体的に清潔感があり、女性1人客も入りやすい雰囲気だ。

聞けば、ほとんどの店舗に掘りごたつが設置され、テーブルと座面の高さなども、居心地の良さを追求して規格を決めているという。や台ずしを運営するヨシックスホールディングスはもともと“飲食店建築に特化した建築会社”として創業し、その後飲食店経営に裾野を広げた歴史を持つ。そんな同社らしいこだわりだと感じた。

掘りごたつ
ほとんどの店舗に掘りごたつを設置。テーブルと座面の高さなども、居心地の良さを追求して規格を決めているという(撮影:尾形文繁)

席につき、さっそく同店自慢の寿司をお願いすることにした。

本まぐろざんまい寿司4貫
本まぐろざんまい寿司4貫(1209円)。アラカルトのまぐろは1貫175円(撮影:尾形文繁)

また、寿司以外にも、名古屋名物の手羽先唐揚やもつ鍋のほか、サラダ、焼き物、一品料理と、一通りのメニューがそろっている。

手羽先唐揚
年間500万本販売しているという手羽先唐揚(5本660円)。こしょう強めと弱めが選べる。強めにするとかなり辛く、ビールに合う。パリパリした小気味よい食感だ(撮影:尾形文繁)
いかの天ぷら
人気メニューの「豪快!いかの天ぷら」(ハーフ659円)。ハーフでもこのボリュームだ(撮影:尾形文繁)
はまち握りおろしポン酢
一之江駅前町店店長一押しの「はまち握りおろしポン酢」(659円)。脂がのったはまちを、おろしポン酢、玉ねぎのスライスでさっぱり食べられる(撮影:尾形文繁)

チェーン店では珍しい“寿司職人”

寿司を実際に食べてみた。中トロのマグロをつまむと、とろりとしたマグロとシャリ、それぞれの甘みが合わさってとろけるような味。ネタとシャリがよくなじんでいるのだ。

それもそのはず、や台ずしの寿司はすべて寿司職人が手で握っている。

店舗数が300を超えるチェーンでの寿司職人の設置は珍しく、最近は寿司ロボットも普及する中、大きな差別化ポイントといえるだろう。

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