渋滞よさらば!「ラウンドアバウト」とは何か 信号のない交差点、走り方を知っておこう

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日本は左側通行なので、ラウンドアバウトは時計回りに流れています。走行時のルールは以下になります。

1.入るときは徐行で進入し、ラウンドアバウトの中は右回り(時計回り)に走る
2.ラウンドアバウト内を通行している車の走行が優先される
3.ラウンドアバウトから出るときは、左のウィンカーを出して退出する

 

国交省によるラウンドアバウト利用者へのアンケートでは、自動車利用者、歩行者ともにおおむね半数以上が「良くなった」と回答しています。一方で、自転車利用者は満足度がいまひとつのようです。走行ルールを守っていない(知らない?)自転車も少なくないようですね。

実際に走ってみた感じは?

筆者も日本ではまだ数回しかラウンドアバウトを走ったことはありませんが、10年ほど前、オーストラリアに3か月滞在していたときは何度もラウンドアバウトを経験しました。オーストラリアで最初に走ったときには少し戸惑いましたが、コツというか、慣れてしまえば無駄に信号待ちさせられるより断然ラクでした。渋滞も少ない印象です。

実際に走って慣れるのが一番なのですが、どうしても不安!という方は、ラウンドアバウトの近くに行って実際の車の流れ、動き方を眺めてイメージトレーニングするのがいいと思います。

ラウンドアバウトは一方通行なので、進入する際は原則として右側だけを確認すればよいのです。慣れないうちは左右をぐるぐる見てしまいますが、左側から車が来ることはまずありえないので。安全確認をして「入る!」と決めたらさっさと入りましょう。

そして大切なのは「ラウンドアバウトに入っている車が優先される」のを常に頭に置いておくことです。つまり、別の道路から入ろうとしている車があっても、自分がすでにラウンドアバウトに入っている状態ならその車に道を譲る必要はない(むしろ、やってはいけない)ということですね。

注意すべき点を挙げるとすれば、ルールをまだ知らない自転車の動きでしょうか。一方通行の意識などがなく、逆方向(左側)から走ってくる場合もあります。自動車を運転する方以外にも、なるべく早くラウンドアバウトへの理解を深めていただきたいですね。

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加藤 久美子 オールアバウト 車ガイド
かとう くみこ / Kumiko Kato

大学在学中に国産車ディーラーで納車・引き取りのアルバイトを始め、そこでクルマの面白さに目覚める。大学卒業後、日刊自動車新聞社出版局に入社。フリーランスになってからは一般誌、女性向けライフスタイル誌、育児雑誌を中心に寄稿。チャイルドシート指導員の資格を持ちボランティアでチェックアップなども行う。愛車は22万キロ走行の98年型アルファスパイダー。現在14歳の息子が乗り継ぐ予定。著書に「固有名詞子育て」がある(朝日新聞出版)

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