「わが子は中学受験に向いているのだろうか・・・」と悩む親に知ってほしい”受験に向いている子どもの性格5選”
ここで確かめた子どもの親御さんとは、この面談で「実際のところどうなのか」を一緒に確認できました。「向いていないどころか、むしろ向いている要素のほうが多いのだから、それを認めてあげよう。そのうえで、いかに①の課題を解決するか、学習量を増やしていけるかを意識して本人を応援していこう」という方針も立てられました。
さらに、毎度「この科目をやろう!」と思っては全力で突き進む学習を、各科目で交互に繰り返していく方法でも、学習が進んでいくという点では良いことです。なので、計画性の点では多少甘くても、まずは何かひとつ頑張って成功体験を得てから「バランスよく、計画的に」という課題に目を向ければよい、という優先順位の見通しも立ちました。
その結果、その後は順調に勉強の量も増え、気がつけば逃げまくっていた「社会」にたくさん取り組む姿を見る機会もあり、受験生らしい姿へと成長していく過程を見ることができたのです。
わが子の個性を受け入れる
大事なことは「中学受験に向いていない?」と思ったとしても、それをわが子の個性として受け入れてあげることです。同時に、「本当にそうなのか」を複数の目から見て確認できると、お子さんの頑張りに気づくこともできます。もし、お子さん自身が「自身の性格を変えていきたい」と思ったときには変え方を教えてあげましょう。
その方法は「習慣化の技術」です。昔から「習い性となる」という言葉があるように、習慣は、ついにはその人の生まれつきの性質のようになります。ですから「自分の性格をこういうふうに変えよう」と決めたら、その性格にふさわしい行動は何かを考え、その行動を習慣化すればよいのです。実際、イリノイ大学(アメリカ)のネイサン・W・ハドソン博士らの研究(※1、2)でも、15~16週間の習慣化プログラムで性格に変化が確認されました。
今は中学受験に向いていない性格だとしても、それであきらめる必要はありません。もし「変わりたい」と思うなら人は変われるからです。習慣から性格を変えていきましょう。本人が今の自分を受け入れたうえで、理想の自分になるために「自分を変えていこう」と決めたのであれば、この方法を教えてあげましょう。
ただし「お前の性格はダメだ」と言って変わることを親が強要すると、子どもの自己肯定感を傷つけてしまうので注意します。そうやって強要されると、ますます変われなくなります。
人は「ありのままの自分を受け入れられたときに初めて、変わる準備が整う」ことがわかっています。「変わりたい」と思う気持ちは大事なのですが、今の自分を否定するような、責めるような気持ちでは変われないのです。ですから、子ども本人がありのままの自分を受け入れられるように、まずは親御さんが、ありのままの子どもを受け入れる必要があるのです。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25822032/
https://psycnet.apa.org/record/2018-53132-001
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