「わが子は中学受験に向いているのだろうか・・・」と悩む親に知ってほしい”受験に向いている子どもの性格5選”
・自信や精神的なタフさがある
人間がもっとも学べる瞬間は失敗したときです。成長を加速させるにはたくさん失敗して、そこから学ぶ必要があります。しかし、自分に自信がない子は失敗して傷つくことを恐れ、チャレンジできなかったり、失敗を受け入れられずに目を背けたりするので、成長が遅くなります。
ですから、自信や精神的なタフさがある子は、中学受験で他の子と競争することに向いています。
・向上心がある
「より良い自分になりたい」という成長欲求は成長の原動力です。これが高い子は成長が早くなります。ですから向上心がある子は、中学受験で他の子と競争することに向いています。
なお、向上心と競争心は違うので注意してください。向上心はより良い自分になりたいという気持ち、競争心は相手に勝ちたいという気持ちです。そして競争心は、成績上位の子にとってプラスに働くことが多いですが、成績下位の子にとってはマイナスに働くことが多いです。
成績下位の子に競争心があり、「勝ちたい」けれど「勝てない」となると「勝てる相手と戦う」「勝てる競技で戦う」といった行動に走る場合がほとんどだからです。例えば「自分よりもできない人間を見下して安心する」「勉強では勝てないからゲームの世界に逃げる」といった行動が典型的なものです。「勝つために努力する」よりも、そのほうが楽ですからね。
なので、競争心があったほうがよいかどうかはお子さんの能力次第で、ないほうがむしろよい場合も多いです。競争心よりも向上心を持てるようにしましょう。
もしわが子が中学受験に「向いていない」と思ったら?
中学受験に向いている前述の5つの要素をすべて満たしている子はどれくらいいると思いますか? これまで1000人以上の子どもを見てきましたが、「文句なし! 全部◎」という子は、片手で数えられるくらいでした。
ほぼすべての子は、多かれ少なかれ、向いていないところ、足りないところがあります。もし、親が減点方式で子どもに足りない部分ばかり見ているようであれば、安心できることなどまずありません。こうして親が不安を持てば、子どもにさまざまな悪影響をもたらします。
以前、このテーマをYouTubeで扱ったとき、伸学会の生徒の親御さんから「動画を見ました! うちの子、ひとつも当てはまっていない気がします。中学受験には向いていないんですかね……」という声をいただいたことがありました。そこで、実際のところその子がどうなのか、ひとつひとつ確かめてみることにしました。
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