任天堂新ハード「スイッチ2」高スペックながら日本で5万円。コアゲーマー向け仕様も、カジュアル層を視野に入れた長期戦略が伺える
また、スイッチ2と『マリオカート ワールド』がセットになったバージョンを5万3980円(税込)で販売するのも驚きである。『マリオカート ワールド』はソフト単体だと約1万円なので、それが半額以下になるというわけだ(なお、2025年内限定販売の模様)。
スイッチ2はスペックアップとタイトルラインナップの強化でハードコアなゲーマーを狙うと同時に、カジュアルなゲーム好きにとっても重要な存在になっている。
現在販売されているポータブルゲーミングPCは、スイッチ2よりもスペックが低いと考えられるのに価格はより高い。つまり、スイッチ2は価格がかなり安いのに、スペックが非常に高いのである。
ゲームを遊ぶのであれば、コアであろうとカジュアルであろうとスイッチ2が一番の選択肢になるような状況を作っているわけだ。
何年先も戦えそうなハイスペックでカジュアルなゲーム機

それでも、しばらくはカジュアル層にスイッチ2は高くて難解な印象を与えるかもしれない。
ただし、チャット機能や画面共有のおかげで魅力が徐々に口コミで広がっていくだろうし、スイッチ2でしか遊べないゲームの魅力もそのうち伝わっていくと考えられる。最初はコア層をしっかり押さえたあと、カジュアル層に徐々に魅力を伝えつつ、多くの人にとって「決定版の家庭用ゲーム機」になろうとしているのが見てとれる。
ゲーム会社もそのスイッチ2の環境に魅力を感じ、さまざまなゲームソフトをリリースすることだろう。仮に初動の爆発力がなかったとしても、5年・10年と戦えるゲーム機になりそうなのである。
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