任天堂新ハード「スイッチ2」高スペックながら日本で5万円。コアゲーマー向け仕様も、カジュアル層を視野に入れた長期戦略が伺える

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スイッチ2はマウス操作などが追加されたものの、おおむね事前のリーク情報どおり、旧Nintendo Switchをスペックアップしたものだった。ゆえに今回の発表でも、その性能を大きく打ち出している。

画面が大きくなり、ソフトによっては4K解像度にも対応している。フレームレート(画面描写の滑らかさ)もアップしており、さらには追加された「Cボタン」で友達とボイスチャットしながらゲームを遊ぶことが可能だ。

ゲームソフトもそのスペックを強調している。『マリオカート ワールド』は限られたコースでレースするだけでなく、広大な世界を自由に走り回ることができるうえ、レース参加人数も24人に増えている。

スイッチ2で7月発売予定の『ドンキーコング バナンザ』。地形のすべてを破壊できるという、これまでのゲームではありえない要素をアピールしていた(画像:YouTubeよりキャプチャー)

自由に地形を壊せる『ドンキーコング バナンザ』

『ドンキーコング バナンザ』はすべての地形を破壊できるアクションゲームである。ゲームに親しんでいない人からするとピンとこないかもしれないが、この作品のように自由に地形を壊すことができるゲームというのはかなり驚くべきもので、どう成り立たせているのか気になるところだ。

サードパーティ、つまり任天堂以外が出すゲームソフトもかなりコアなものが多い。『ファイナルファンタジーVII』のリメイク作品もスイッチ2に来るし、海外で絶賛されている協力アクションゲーム『スプリット・フィクション』、「ハリー・ポッター」を題材にしたゲーム『ホグワーツ・レガシー』など、いわゆる海外の大作ゲームがかなり多く紹介された。

新しいコントローラーのマウス操作を活用し、PCでゲームを遊ぶかのような体験を押し出している作品もある。何より、世界で大きな支持を集めるフロム・ソフトウェアの新作『The Duskbloods』がスイッチ2独占になるのは大きな驚きといえよう。

スイッチ2は高いように見えるが、実は日本ではものすごく安い(画像:任天堂公式サイトより)

また、日本では価格が約5万円なのも驚きだ。このスペックのゲーム機であれば5万円はまずありえないし、海外では約450ドル(6万6000円程度)で販売されることを考えても、異様なほど安い。

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