なんといってもその特徴は、関西の巨大ターミナル駅という「ドル箱」でありながら、広大な緑を有していることだ。全面開業を予定するのは2027年だが、2024年に「先行まきびらき」で一部オープンした「うめきた公園」は大きな話題をよんだ。


グラングリーン大阪の全エリアを合計した9ヘクタールほどの半分を、このうめきた公園が占めている。特に何か遊具などがあるわけでもなく、だだっ広い緑である。訪れた人は思い思いに過ごし、都心にぽっかりと空いたぜいたくな空間を楽しんでいる。
もちろん「ザ・再開発」な富裕層向けエリアも
敷地の半分を緑に使ったからか、他の部分は富裕層向けの印象が強い施設も多い。例えば、先行まちびらきでオープンしたグラングリーン大阪北館のホテルとして「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」が営業している。
こちらはヒルトンがいうところの「ライフスタイルブランド」。そう聞くとお手頃にも感じるが、さらにすごいのが3月にオープンした南街区で4月から営業する「ウォルドーフ・アストリア大阪」。ヒルトンにおける最上級ブランドで、最も広い部屋は何と193平方メートルというから驚きだ。
今回のメインテーマである、タイムアウトマーケット大阪もこうした富裕層向けの流れをくんでいるフードコートといえる。

そもそもタイムアウトマーケットとは、2014年にポルトガル・リスボンで生まれたフードコートである。
『タイムアウト』によると、その特徴は「世界初の編集者目線で厳選されたフード&カルチャーマーケット」とのこと。これまでニューヨークやバルセロナといった世界の都市に進出しており、今回の出店が日本初&アジア初となる。
とはいえ、日本のフードコートといえば近年は少しずつ変化が見られるものの、基本的に多くの人が親しむチェーン店が並ぶ「安定感」のある空間がほとんど。特にショッピングモールではファミリーが比較的安価に食事できることから、庶民のオアシス的な空間といえる。
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