「背脂高騰がキツイ…そうだ、むしろもっと乗せよう!」 値上げが限界を迎えた背脂ラーメンの名店の店主が取った"意外な打開策"

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「利幅が少ないとなると、客単価を上げるしかないので、サイドメニューを充実させるなど工夫を図ってきました。

しかし、『平太周』といえば背脂のイメージなので、そこから逃れることはできません。そこで、客単価問題を一気に解決させるために『爆盛油脂麺』のパワーアップ版を出すことにしたんです」(呉代表)

それが「爆爆盛焼油脂麺(ばくばくもりやきあぶらあぶらめん)」だ。吉祥寺店限定で発売を開始している。

爆爆盛焼油脂麺
爆爆盛焼油脂麺。ボリューム抜群、猛者向けの一杯だ。1800円(筆者撮影)

大量の600gの麺にチャーシュー、ほぐしチャーシュー、焼いた背脂、たっぷりのモヤシとキャベツ、ネギ、メンマ、煮卵をトッピングした超背徳感あふれる猛者専用の一品だ。

有田焼の巨大などんぶりに山のごとく盛られ、迫力はバツグン。価格は1800円だ。

メニュー
客単価を上げるには、普通はセットメニューに注力する。しかし、猛者向け商品を作ることで、新たな活路を切り開いた(筆者撮影)

猛者向け商品で、客単価アップにつなげる

当然、インスタ映えや大食いYouTuberを狙った商品であることは間違いないが、とにかく「平太周」でお腹いっぱいになってもらいたいという思いが大きい。

この商品も原価率が高いことには変わりはないが、客単価の改善にはつながる。話題性、客単価の両面から考えてもよく練られたメニューだ。

通常の「爆盛油脂麺」も400gまで無料で増量できるので十分量は多いが、もう一段階上の進化版が出るとは思わなかった。

卓上アイテム
とにかくスゴいボリュームなので、卓上アイテムを使って味変しながら食べる楽しさも増している(筆者撮影)

しかも、焼き背脂は香ばしさとニンニク風味があり、たっぷりの野菜は二郎系を思わせる。タバスコやお酢、チーズ、青海苔など卓上アイテムを使って味変しながら食べるのも楽しい。

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