日中関係が良好ではなくても急増する日本移住!中国で何が起こっているのか?日本は中国人富裕層の安住の地なのか?

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興味深いのは、「潤」を実践する有志によってまとめられたというGitHubの「潤学綱領」に示された記述だ。ここには、「潤」を志す人たちの心象が反映されているのである。

潤は中国人にとって唯一の真の宗教であり、唯一の真の哲学と言える。それは物理的な救済を信じる宗教であり、その実質的な価値は精神的な救済を追求するキリスト教に匹敵するものである。潤した人はまだ潤していない人を助けることを喜びとし、彼らを現実の「地獄」から救う。(31ページより)

信仰的なニュアンスが強い表現は誤解を呼びそうでもあるが、それはともかく、中国人の追い詰められた状況を端的に言い表した文章であることは間違いなさそうだ。

ちなみに中国15億人(中国の公式統計では約14億人だが、オフィシャルに登録されていない中国人も多く存在する)のうち、年収12万人民元超が1億人ほど。そのなかで約1000万人が情報封鎖を突破し、かつ外部ネットワークにアクセスする条件を備えているという。さらに、そこから特権階級や既得利益者など200万人を除いた800万人が、潜在的な「潤」だと推定されるようだ。

いずれにしても今回の移民ブームは、「状況の悪化する中国から脱出する」という意味合いが強いのだろう。

日本移住ブームの源流

しかし日中関係は決して良好ではなく、「反日」を自称する人も少なくない。にもかかわらず、なぜ「潤日」と呼ばれる中国人たちは日本にやってくるのだろう?

「潤日」の人たちに話を聞くと、日本を選んだ理由としてよく挙がるのが、物価型の先進国と比べて安い、過ごしやすい気候、漢字圏なので必ずしも日本語が話せなくても暮らせるといった点だ。
日本が「潤」のスイートスポットとなっているのは、欧米各国がゴールデンビザ(投資家ビザ)の縮小・制限に向けて舵を切る中で、日本は逆に関連する長期滞在系ビザの緩和に動いていることも大きい。(43ページより)
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