中国新興EV「零跑汽車」、2024年の販売台数が倍増 2番手勢から抜け出し、四半期損益も黒字に転換

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零跑汽車は200万円台が中心の「Bシリーズ」の投入により2年連続の躍進を目指す。写真は3月に販売予約を始めた小型SUV「B10」(同社ウェブサイトより)

中国自動車市場の過当競争が激しさを増す中、新興EV(電気自動車)メーカーの零跑汽車(リープモーター、正式社名は零跑科技)が業績を急拡大させている。

同社は3月10日、2024年の通期決算および販売実績を発表。同年の販売台数は前年の2倍余りの29万3700台に達し、2025年は50万~60万台への拡大を目指すと気を吐く。

2024年の売上高は321億6000万元(約6531億円)と前年比92%増加、純損益は28億2000万元(約573億円)の赤字だったものの、損失額は前年(42億2000万元=約857億円)の3分の2に減少した。

価格性能比の高さで躍進

また、四半期ベースの決算では2024年10~12月期に8000万元(約16億円)の純利益を計上し、初の黒字化を達成。2025年は通期ベースでも黒字転換を目指している。

2015年創業の零跑汽車は、新興EVメーカーの「御三家」と呼ばれる理想汽車(リ・オート)、小鵬汽車(シャオペン)、蔚来汽車(NIO)に続く2番手グループの1社だった。2022年9月に香港証券取引所に株式を上場。販売の伸びは2023年まで緩やかだったが、2024年に一気に抜け出した。

その要因について同社は、基幹技術の自社開発へのこだわりやコスト管理の徹底、(価格性能比の高さなど)製品の魅力向上などを挙げている。

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