帝国データバンクの調査によると、2011年の1年間における社長交代の割合は低下する一方、平均年齢は上昇傾向が続いていることがわかった。この調査は同社のデータベースを基に全国123万2372人の社長(個人経営の代表者を含む)を対象として行われた。
11年に社長が交代した割合は2.46%と10年に比べて1ポイント低下、10年に続いて過去最低を更新した。時系列で見ても、09年にわずかに上昇したのを除き低下傾向が続いている。
社長の平均年齢も59歳9カ月と10年に比べて2カ月高くなり、1981年以降31年連続で上昇した。企業規模別で見ると、10年までは中小企業の社長の平均年齢が上昇し大企業との年齢差が縮小していたが、11年は資本金10億円以上の企業の平均年齢が64歳と過去最高を記録、企業規模による平均年齢の差が拡大している。
女性社長について見ると、社長交代の割合は0.05ポイント増の3.35%となり、男性の2.40%を上回った。女性のほうが交代の割合が高い理由しては、結婚や出産などをきっかけとした交代のほか、夫である前社長の死去などによる短期的な就任も含まれていることが考えられる。一方、全社長に占める女性社長の割合も0.06ポイント増の5.94%となった。02年からは徐々に高まってきており、女性の役員就任が定着しつつあることがうかがえる。
(『東洋経済 統計月報』編集部 =週刊東洋経済2012年2月25日号)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら