【日本が大好きで来日したのに…】「面接した53社から不採用!」「外国籍に不動産は貸せないよ」"日本を愛する外国人女性"を襲った厳しすぎる現実

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「入社した会社は、ザ・日本企業という感じでした。朝礼で社是を唱えたり、オフィスでは制服、外の現場では作業服での仕事でした。同期が90人ほどいましたが、この人たちとは今でも仲良くしています」

「国際物流業務などに関わりましたが、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)を徹底的に叩き込まれました」

日本でそんな充実した日々を送りながらも、オルズグル氏はさらに日本社会へ深く入り込んでいくことになる。

日本での起業である。

「物件が…」永住権があっても超えられない不動産の壁

「物流会社で学んだ経験を生かして、母国と日本を直接つなげる仕事をしたいという想いが強まっていきました」

「ウズベキスタン産のワインを日本に輸入するため、自分の会社を立ち上げようと考えました」

ところが、次なる壁に直面することになる。不動産契約である。

「この頃には、永住権を取得していたのですが、オフィスを借りようと不動産屋に行っても、まったく取り合ってもらえないのです。こんなに難しいとは思いませんでした……」

輸入業を始めるためには、オフィスと倉庫の住所が必要である。しかし、不動産会社や所有者からは「実績がない」「永住権はあるけど外国籍だから」と拒否されつづける。

「敷金などを多めに積むと言ってもダメで、何十件も断られます。物件を借りられなければ、輸入業の実績は作れません。でも実績がないと物件を貸してもらえないという板挟み状態で、出口が見えない状況でした」

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