「10年で17回職務質問」受けた男性が語る差別 レイシャル・プロファイリング巡り国など提訴

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「レイシャル・プロファイリング」による職務質問が人種差別に当たるとして国などを訴えた件について日本外国特派員協会で語るモーリス・シェルトン(編集部撮影)

海外でも注目されつつある、日本の警察による「レーシャル・プロファイリング」。人種や肌の色を理由に捜査対象を選別する行為だ。

1月29日、モーリス・シェルトン、ザイン・サイード、マシュー(苗字は非公表)の3人の在日外国人がこのレイシャル・プロファイリングに終止符を打つために立ち上がった。日本国と東京都、愛知県を相手取り、民族差別による頻繁な職務質問を理由とする訴訟を東京地方裁判所に起こしたのだ。

2月1日に日本外国特派員協会で開かれた記者会見で訴訟について語ったシェルトンは、「本当にもう十分だ。もう疲れてしまった」と語り、公民権運動家ファニー・ルー・ハマーの言葉を付け加えた。「疲れること自体に疲れてしまった」。

彼は日本の警察による虐待にうんざりしているのだ。過去10年間で、彼は16、17回警察に止められ、質問された。

彼を止める警察は決まってこう聞く。「ビザのオーバーステイか? どこから来たのか? どこへ行くのか? 在留証明は持っているのか? 今まで何をしていたのか? 仕事は?」

「本当にもう懲り懲りだ」とシェルトンは言う。

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