【日本が大好きで来日したのに…】「面接した53社から不採用!」「外国籍に不動産は貸せないよ」"日本を愛する外国人女性"を襲った厳しすぎる現実
「日本に来る前は、仕事探しについては、自信満々でした。旧ソ連のトップクラスの大学で学んでいましたし、4カ国語も話せました。『日本でもすぐ仕事は見つかるでしょ』って。でも、現実は想像と全然違いました」
「53社から不採用」外国人が直面する日本の就職の壁
日本に来たのだから、外資系企業ではなく、日本企業に入りたい。しかし、すでに大学院を卒業済みの彼女は、新卒採用の枠組みに入れないのだ。
そして中途採用には若すぎる。海外の学校に交換留学などをして、新卒の就職活動に入れなかった、仕方なく1年留年をして学費を払ったというケースは日本ではままあることだ。
「面接した会社だけで53社に断られました。当時の私には『新卒』『中途』という日本の独特の考え方が理解できなくて、何をアピールすればいいのか、非常に戸惑いました」
また、外国人であるという理由で、厳しい質問も次々飛んできた。
「『日本の大学を出てないのですか?』という質問が多かったのは驚きました。ずっと日本が好きで、日本のことを学んできたのに、まったく受け入れてもらえない。正直、心が折れそうでした」
彼女の声には、当時の悔しさがにじむ。
「人物」の評価ではなく、「枠」で語られてしまう。

採用側にとって、名前を聞いたことのある日本の大学、海外大学であるならハーバード大学などでなければ社内で説明ができなかったのだろうか。これが日本以外の外国であったら、ここまでの苦労はなかったのかもしれない。
「54社目で、物流会社に内定をいただいたときは、本当にうれしかったです」
ウズベキスタンでの通関士の資格も持っていたことも評価され、新卒枠での入社が決まった。
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