「認知症は生活習慣病の1つ」80歳を超えた認知症研究の第一人者が強調するワケ

(写真:プラナ/PIXTA)
現在、日本では65歳の4人に1人以上が認知症またはその予備軍とされ、超高齢社会を迎えた今、その予防は大きな関心事となっています。
世界初のアルツハイマー病治療薬「アリセプト」を開発し、薬のノーベル賞とも称される「英国ガリアン賞特別賞」を受賞した杉本八郎氏は、「認知症にならないためには、日々の生活習慣が重要」と力説します。
80歳を超えた今も研究を続ける杉本氏が、認知症予防の最前線や予防法を『82歳の認知症研究の第一人者が毎日していること』より一部抜粋、再編集し解説します。
「血液ドロドロ、血流が悪い」=生活習慣病
「血管が丈夫で、血流が良い」状態をどう保つかを考える上では、その逆の状態をイメージすればすぐに答えが見つかります。
「血管が丈夫で、血流が良い」の逆を言葉にすると、「血管がボロボロで、血流が悪い」ということになりますよね。また、流れの良い血液の状態は「サラサラ」と言われたりしますが、流れが悪い血液は「ドロドロ」という表現が使われます。
「血管がボロボロで、血液がドロドロで、血流が悪い」
この表現、どこかで聞いたことがありませんか?
そう! これは、食習慣や運動習慣などがその発症に関与する「生活習慣病」の病態を端的に表すフレーズと同じです。
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