離職の原因トップ3「給料が理由」は意外と少ない 「部下が離職は給料のせい」と言う上司の真意

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①仕事の内容に興味を持てなかった(男性:4.5%、女性:5.9%)
②能力・個性・資格を生かせなかった(男性:4.0%、女性:4.3%)
③職場の人間関係が好ましくなかった(男性:8.3%、女性:10.4%)
④会社の将来が不安だった(男性:7.1%、女性:4.4%)
⑤給料等収入が少なかった(男性:7.6%、女性:6.8%)
⑥労働時間、休日等の労働条件が悪かった(男性:9.1%、女性:10.8%)
⑦結婚(男性:0.3%、女性:1.3%)
⑧出産・育児(男性:0.3%、女性:1.7%)
⑨介護・看護(男性:0.4%、女性:0.9%)
⑩その他の個人的理由(男性:19.6%、女性:25.0%)
⑪定年・契約期間の満了(男性:15.2%、女性:10.9%)
⑫会社都合(男性:6.3%、女性:7.0%)
⑬その他の理由(出向等を含む)(男性:14.7%、女性:8.6%)

このうち⑦~⑨、⑪~⑫は現場の問題とは関係のない離職であり、⑩と⑬は詳細が不明であるため、ここでは①~⑥を考察の対象とします。

離職の理由トップ3はこれだ

上記の男性、女性のパーセンテージを合計すると、離職の理由トップ3は次のとおりとなります。

1.労働時間、休日等の労働条件が悪かった
2.職場の人間関係が好ましくなかった
3.給料等収入が少なかった

この点、「給料等収入が少なかった」は男性7.6%、女性6.8%であり、給料が原因で離職する人はそれほど多いわけではないことがおわかりいただけると思います。

しかし、「部下が辞めたのは給料が原因」と話す上司の方は少なくありません。

つまり、給料が原因ではない部下の離職についても、「給料が原因だ」と考えている上司はかなりいるということです。

たしかに給料が少ないことは、離職の要因の1つです。そのため、より高い給料を払えるようにすることが重要であることは言うまでもありません。

ただ、給料の額だけで離職率が決まるのであれば、給料が高い会社ほど離職率は低くなるはずです。ところが、給料は高くても離職率が高い会社は数多くあります。

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