米国株は「目先の下落」を過度に警戒しなくていい 注目セクターは「ハード」から「ソフト」に変化へ

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――逆にいうと、もしそういった局面があったとしても、一時的な下落にとどまる可能性が高いと?

そう。2022年の急落相場の後、そこから3年ほどしか経っていない今の株価はどうなっていますかと。下落する前の高値より大幅に上昇している。

私も20年くらい金融業界にいて何度か危機というものを経験したが、実際に危機に直面しているときはこの世の終わりみたいな気分になって、「こんなときに買えるわけがない」と思ってしまう。そこで買える人が最も強いのだろうが、そう簡単な話ではない。

こういうときは、底値を拾おうと毎日格闘するか、放置するか。選択肢は2つだ。過去の経験に照らせば、結局アメリカ株は上がる。一時的に割高だったり、金利の変動で突発的に下がったりすることはあるかもしれないが、過度に警戒する必要はないし、そうなったときこそアメリカ株はチャンスだと捉えることもできる。

米国株は「ハード」から「ソフト」へ

――そんな米国株の中でも、注目セクターには変化がありますか?

今まではエヌビディア、あるいはデータセンター銘柄など「ハード・インフラ関連」が注目されていたが、今後は「ソフトウェア関連」に変わっていく。すでにアクセンチュアやIBM、ドイツのSAPなどの銘柄が急騰しているが、面白いことにDeepSeekショックのさなかから上がっている。

これまではマイクロソフトなどビッグテックがデータセンター投資に国家予算みたいな額を投じていたわけだが、それがいらなくなるかもしれないと。そうなれば、ソフトウェアで企業にソリューションを提供する会社は、自分たちのコストを増大させずともお客さんにいいサービスを届けられるようになる。

なのでアメリカ企業に限らず、先進国にある大型のシステムインテグレーターはこれからすごく面白い局面になるし、投資に値するだろう。

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