米紙の行くべき街「富山」ロケ地でも大人気のワケ キャストや制作スタッフが「ロケしたい」と殺到

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また、富山駅から富山城へ続く「城址大通り」は、配信ドラマ『今際の国のアリス シーズン2』(2022年)のロケ地となっています。富山市を代表するメインストリートで、冬季にはイルミネーションも見られます。富山城は、1954年に天守閣が再現され、現在は「富山市郷土博物館」として、一般に開放されています。

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富山を代表するメインストリート「城址大通り」(写真提供:富山県ロケーションオフィス)

さらに、高倉健さん主演の映画『あなたへ』(2012年)の舞台となった「富山刑務所」は、市の郊外にあり、美しい富山の大自然に囲まれています。

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雪化粧の富山城(筆者撮影)

刑務所の指導技官という難しい役を務めた高倉さん。結果として、高倉健さんの主演205作中、遺作となってしまった本作ですが、ここ富山刑務所からスタートして、遠く九州まで至るロードムービーとなっています。映画公開に合わせて、高倉さんがロケ地となった刑務所を再訪し、受刑者たちに講話をしたという、温かいエピソードも残っています。

この富山刑務所では、映画『正体』(2024年)でも、主演の横浜流星さん扮する死刑囚が脱獄するシーンのロケ地として登場しています。

【写真を見る】「天然の生け簀」富山湾で獲れた新鮮なネタをいただく(25枚)

懐かしい風景、グルメがキャストに大人気

富山には、現代の日本ではあまり見ることができなくなってしまった、どこか懐かしい風景が残っていることも魅力です。

まずは、富山市内から立山、そして宇奈月温泉を結ぶローカル私鉄「富山地方鉄道」。映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』(2011年)では、「電鉄富山駅」などがロケ地として選ばれました。

大都市近郊のJR線や大手私鉄にはない、地方私鉄駅の持つ独特な旅情や、どこか懐かしい雰囲気。同じく市内で車庫のある「稲荷町駅」や「南富山駅」、市郊外の「月岡駅」もロケ地となり、それぞれ印象的なシーンで登場しています。

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「電鉄富山駅」の改札を抜けると……(写真提供:富山県ロケーションオフィス)
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レトロな雰囲気のホームがありました(写真提供:富山県ロケーションオフィス)

また、映画『川っぺりムコリッタ』(2022年)では、富山らしい立派な一軒家「豪農の館 内山邸」がロケ地として登場しています。「越中一千石地主」といわれた豪農・内山家の館で、江戸時代の裕福な農家の雰囲気を今に残しています。

県民会館の分館として、見学することも可能。1月下旬から3月いっぱいまでは、紅白の梅が約60本植えられている梅園も見ごろとなります。

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かつての豪農が構えた立派な邸宅「内山邸」(写真提供:富山県ロケーションオフィス)
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