すとぷりリーダー「ななもり。」独占インタビュー 「ドームライブを主催」という前例のない快挙
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将棋を離れたななもり。は、趣味として動画投稿を始めた。最初は運営するサイトの宣伝目的だったが、「面白い!」「また投稿してほしい!」というコメントが届くたび、投稿そのものが楽しくなっていった。
やがて生放送やガチャ動画(ガチャを回す実況動画)にも挑戦し、リアルタイムで視聴者とつながる楽しさに気づく。「生放送は、視聴者の反応を見ながら進められるのが本当に楽しかった」と振り返る。
そして2015年、彼は「本気でやってみよう」と決意。SNSの活用やサムネイル制作にもこだわり、わずか1週間で視聴者数が20人から3000人へと急増。
「ネットの可能性を本当に感じた瞬間でした」と振り返るその経験は、現在の成功の礎となっている。
クリエイターのための新しい環境を作りたい
当時のネットクリエイターの世界は、低い出演料や不安定な活動環境など、多くの課題を抱えていた。「ネットで活動する人が安心して生きられる仕組みを作りたい」——ななもり。はそう考え、仲間と共に動き始めた。

「まずはリアルイベントからでした。2000~3000人規模の会場を借りて、トークショーや歌、交流会を開催したんです」。すると大きな反響があり、ネット発のクリエイターがリアルの場でも活躍できる新たなモデルが生まれ始めた。
そして2016年、「すとぷり」を結成。
「自由な活動ができるグループを目指し、個々の才能を活かしながらすとぷりすなー(ファンの呼称)さんと直接つながれる仕組みを作りたかった」と振り返る。
その挑戦を支えたのは、「好きなことをやり抜けば、それが仕事になる」というシンプルな信念だった。
「すとぷり」のメンバーは、高校生、声優を目指すアルバイト、芸能事務所所属を夢見て挫折を味わった人など、それぞれ異なる背景を持っていた。彼らを結びつけたのは、「ネットの力で自分たちの魅力を多くの人に届けたい」という共通の思いだった
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