原付免許で125ccに乗れるようになるウソとホント 2025年導入予定の新基準原付について徹底解説
たとえば、2人乗り禁止の新基準原付でタンデム走行をすると違反となるだろう。だが、新基準原付と原付二種が見分けづらいと、警察官が見逃してしまう場合もありうる。また、逆に2段階右折の必要がない原付二種が、新基準原付と勘違いされて、取り締まられてしまうことも考えられる。
とくに新基準原付が、現行の50ccバイクと同じく、技能試験のない原付免許で運転できるようになるとすると、バランス感覚やライダーのスキルを求められるタンデム走行などは危険を招く可能性大だ。前後のライダーたちだけでなく、周囲の車両や歩行者も事故などに巻き込まれる危険性も考えられる。
この点に関しては、前出の有識者検討会でも、報告書のなかで、以下のような留意点を挙げている。
ここでいう小型二輪車とは、125cc以下の原付二種バイクのことで、いずれにしろ、「新基準原付との外見上の区別は必要だ」ということに言及している。
ナンバープレートはどうなる?

そして、検討会では、そうした対策案のひとつとして挙げているのが、「ナンバープレート」だ。現在、原付一種と原付二種は、ナンバープレートの色で以下のように分けられている。
・原付二種(51cc~90cc):黄色ナンバー
・原付二種(91cc~125cc):ピンクナンバー
ちなみに、現在、黄色ナンバーを付ける51cc~90ccの原付二種モデルは、やはり年々厳しくなる排ガス規制などの対応が難しいなどで、新車のラインンナップはほぼない。そのため、実質的に新車の場合は、白ナンバーの原付一種、ピンクナンバーを付ける91cc~125ccの原付二種といった区分となっている。
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