原付免許で125ccに乗れるようになるウソとホント 2025年導入予定の新基準原付について徹底解説

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そんなスーパーカブ50も、2025年11月から施行される新排ガス規制の影響で、生産が終了する。そこでホンダは、2024年11月にその最終バージョンとなる「スーパーカブ50ファイナルエディション」を発表。往年のスーパーカブをイメージした「ボニーブルー」のカラーリングや、エンブレム類などに専用デザインを施した特別仕様を販売することを明らかにした。

「スーパーカブ50・HELLO KITTY」の外観
「スーパーカブ50・HELLO KITTY」の外観(写真:本田技研工業)

また、ホンダは、同時にスーパーカブ50をベースに、サンリオの人気キャラクター「ハローキティ」の50周年を記念した「スーパーカブ50・HELLO KITTY」も発表。こちらは、兄弟車「スーパーカブ110」をベースとした「スーパーカブ110・HELLO KITTY」も設定するが、いずれにしろ、これで最後となるスーパーカブ50に2タイプの特別仕様車をリリースしたのだ。

しかも、これら2タイプは、いずれも受注期間限定での販売(受注期間は2024年11月8日~2024年11月24日までで、現在は終了)。そして、ホンダでは、当初、これらの販売計画台数(年間)をファイナルエディションで2000台、スーパーカブ50・HELLO KITTYは300台に設定していた。

ところが、実際の受注は、業界関係者によると、スーパーカブ50ファイナルエディションで1万台以上、スーパーカブ50・HELLO KITTYも5000台以上となり、わずか2週間ほどの受注期間だったにもかかわらず、異例の注文数が殺到したという。

原付一種の販売好調、かけこみ需要か?

また、二輪業界紙の「二輪車新聞」によれば、2024年度の国内二輪新車需要台数では、ほかのカテゴリーが軒並み減少するなか、原付一種のみが増加したという。同紙推計では、2024年度の二輪新車需要台数は全体で前年比9.0%減の36万8300台。原付二種(50cc超~125cc以下)や軽二輪(125cc超~250cc以下)、小型二輪(250cc超)の各クラスでいずれも減少となったなか、原付一種は11万300台で対前年比18.1%増を記録。前述のように、唯一の増加になったという。

従来、原付一種の新車需要は年々減少の一途をたどっていた。そう考えると、久々の増加へ転じたのは、スーパーカブ50に限らず、多くの50ccバイクに対し「新車を買うなら今」というユーザー意識が働いたことがうかがえる。

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