チョコレートに含まれる成分の「テオブロミン」や「カフェイン」には気管支拡張、利尿、興奮などの生理作用があるといわれます。
高カカオチョコレートには、この「テオブロミン」や「カフェイン」が普通のチョコレートの4倍も含まれるものもあったそうです。
大量摂取には気をつけるべき
報告書では「健康な人が嗜好品として楽しむ分にはいいが、これらの成分に感受性の高い人や、気管支拡張薬を使っている人は、摂取に気をつける必要がある」としています。
「テオブロミン」には集中力を高める、疲労回復などの効果があるとされますが、それは適度にとった場合。大量摂取には気をつけるべきだと思います。
ちなみに「テオブロミン」は犬猫に対しては中毒作用があるため、食べさせてはいけません。
さらにこの報告書では「ニッケル」や「カドミウム」などの金属の問題も指摘されています。
チョコレートは「ニッケル」を比較的多く含む食品ですが、高カカオチョコレートには普通より多くの「ニッケル」が含まれており、50g食べるだけで1日の摂取量をとってしまうことになるそうです。
「ニッケル」はミネラル分として人体に微量は必要ですが、多くとりすぎると金属アレルギーを発症するリスクも懸念されます。
また、「カドミウム」は「イタイイタイ病」の原因物質で、毒性の高い物質です。
報告書では高カカオチョコレートには「すぐに健康被害を及ぼす量ではないが、銘柄により、カドミウム含有量に差が大きい」としています。
さらに金属ではありませんが、高カカオチョコレートからは「アフラトキシン」という毒性のあるカビも、微量ながら検出されたそうです。
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