元サントリー社員が教える「顧客の本音」の探り方 商品のブランディングに必要な5つの「問い」

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(写真:shimi/PIXTA)
どんなに個性的で素晴らしい商品やサービスであっても、売り手の自分本位なブランディングではうまくいきません。「ビジネスがなんだかうまくいかない」と思ったら、商品のターゲットと顧客が抱えている「インサイト」を見直すのが成功の近道。顧客さえ気づいていない「本音」を掘り下げ、悩みの核心を解決する商品にアップデートする方法とは。
サントリー所属時代に「金麦」「カロリ。」など100以上の商品を担当したブランドプロデューサー村本彩さんの著書『価値づくりの教科書 個人・小さな会社のためのブランディング』より一部抜粋・再構成してお届けします。

顧客の「インサイト」を見つけるには

自然体でしっかりと売り上げを立てていけるビジネスは、インサイトと「自分らしさ」の交差点でみつけられるものです。「自分らしさ」とは、あなた自身の「価値観」を損なわずに「得意なこと」を活かして働けることを指します。

「自分らしさ」から価値を生み出すために、お客さま本人さえも気付いていない本音=インサイトを考えます。なぜなら、ブランドの価値は提供側が決めるものではなく、お客さま自身が感じるものだからです。

インサイトを探すときは、「ペルソナ」が役に立ちます。

ペルソナとは、プロフィールを細かく想定した架空のユーザーのこと。趣味や性別のほか、名前もフルネームで決めて、その人が何を考えているのかを探っていきます。

ペルソナは、「40代女性」などとざっくり設定してしまうとうまくいきません。40代女性と言ってもいろいろな人がいますよね。細部まで設定しなければ、その人の感じていることをありありと想像できず、インサイトという本人さえも気付いていないような本音にたどり着くことは難しくなります。

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