元サントリー社員が教える「顧客の本音」の探り方 商品のブランディングに必要な5つの「問い」

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たとえば、幼い子どもを持つワーキングマザーを思い浮かべてみましょう。彼女が抱えている「悩み・不安・不満・願望」には、どんなものがあるでしょうか。

「ご飯のときに、子どもが〝遊び食べ〟ばかりでなかなか食べてくれない」

「この癖が治らなかったらどうしよう」

「時間がないなかで、せっかくつくったのに!」

「パパが協力してくれればなあ」

まずはこのように、普段からその人が言葉にしていることや、脳内でつぶやいているような悩みを書き出していけばOKです。「あ〜もう、食べ物を床に落としちゃだめよ!ちょっと、パパも片付け手伝ってよ!」といったように、周りの人に言ってそうなことを想像してみましょう。

「扇型思考法」で内面を知る

続けて、一段深掘りします。自覚はしているものの口には出ていない、秘められた気持ちを探っていきましょう。

先ほど書き出した「悩み・不安・不満・願望」の1つひとつに対し、「本当に?」「そもそも?」「なぜ?」「ほかには?」「それで?」と問いかけていきます。

これは、『「言葉にできる」は武器になる。』という本で紹介されている「T字型思考法」にアレンジを加えたもので、「扇型思考法」と呼ばせていただいています。

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