「ワークマン女子が撤退?」投稿に見る大胆な変化 一般アパレル化への"成長痛"が起きている

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まとめると、「撤退」というよりも、「業態転換」のほうが近いかもしれない。だが、そこは広報上手なワークマンであり、「進化」「改名」といった表現を用いているのだ。

Workman Colors
銀座にあるWorkman Colors。現在はこの1店舗だけだが、徐々に数を増やす(筆者撮影)

「一般アパレル」化を進めてきたワークマン

ワークマンは1980年代に誕生し、職人向けの店として全国にフランチャイズ展開をしていた。

しかし特に2018年以降、それまでの顧客層からの拡大戦略を取っている。専務の土屋哲雄氏がさまざまなところで述べているように、作業服業界のシェアを巨大に持っていたとしてもその成長には限界があるとわかったからだ。

そこで、作業服として作られたワークマンの製品はアウトドア用にも使えることに目を付け、アウトドア市場への参入をはかった。そして2018年にアウトドアラインを拡充した「WORKMAN Plus」を出店。この出店が大当たりして、2020年3月期はチェーン全店売り上げが1220億円(前年同期比31.2%増)、営業利益192億円(前年同期比41.7%増)を達成した。

その後は2022年に最高売り上げを記録して以降、キャンプブームが下火になったことなども受けて「WORKMAN Plus」の収益が悪化、利益の面ではぐらつきもある。

特に#ワークマン女子(カラーズ1店舗を含む)は既存店売り上げが2024年で前年比マイナスになっていることもあり、開店特需の反動もあったにせよ、リピーターの確保がうまく進んでいない現状がある模様だ。

「女子既存」でマイナス成長に。とは言え、全体では成長が続いていることがわかる(画像:WORKMAN 2024年3月期 決算説明会資料より)
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