マクドナルドや中華屋さん、お世話になっている自転車屋のオッちゃんから「ウーバー辞めてウチで働かないか」と誘われたときもテンション上がった。
ウーバーバイトで、心が再生されていった
20代の内に2回も解雇され、僕の社会人としてのプライドは、なんだかんだで傷ついていた。だけど生活を回すためにママチャリのペダルを回せば回すほど、少しずつだけど、失ったはずの「社会人としての自信」を取り戻せたような気がする。
新卒入社した会社で働いていた頃、僕は先輩上司から「こんなダメ社員見たことない」「早く辞めろ」と言われ続けていた。退職勧奨の一環で草むしりやトイレ掃除、上司から殴る蹴るなどの身体的暴力を振るわれたこともある。
中途入社した会社ではここまでのイジメはなかったが、解雇までの一連の経緯を含め、今でも僕は世にいう「社会人」という生き物があまり好きになれない。
だけど僕はウーバーの仕事のおかげで、社会に「いい人」がたくさんいることを知った。自分が誰かに必要とされる「喜び」を学んだ。環境が変われば「人生の流れ」が変わることに気が付いた。
そんなある日、こんな感情が胸の中に浮かんだ。「ウーバーイーツ配達員になれて良かった」。強がりじゃなく、本心からそう感じたのだ。


今日も僕はママチャリに乗り、神戸と芦屋の街を走っている。誰がなんと言おうと、ウーバーイーツは僕の心を救ってくれたし、誰かの役にも立っていると、信じながら。
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