「ウーバー配達員になれて良かった」と僕が思う訳 「負け組ランドセル」と嘲笑う人に伝えたい"本音"
会社の指示(サービス残業や、土日の電話対応など)を全力で拒絶、会社に改善を訴えた僕は、2つの会社から「社会人」に向かないと判断された。
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そんな僕がウーバーの仕事を始めたのは、人生2回目の解雇から1週間が過ぎた頃だ。文字通り路頭に迷っていた僕の「雇用の受け皿」になってくれたのがウーバーだった。
なお当時は、新型コロナウイルスによる1回目の緊急事態宣言が発令されていた。志村けんさんがコロナ感染により死去するなど、未知のウイルスに対する恐怖はあったが、生きるためには働かなければならない。
僕は19歳のときから一人暮らしをしている。家賃や食費など、毎月の生活費として最低16万円は欲しい。また大学時代に借りた480万円の奨学金(当時の残債は380万円)の返済が残っており、毎月2万2000円が銀行口座から引かれていく。
解雇後に奨学金は『返済猶予』の申請をしたが、猶予はあくまで猶予であり、返済金額が減るわけではない。これらの事情により、僕にとってウーバーの仕事はあくまで「つなぎ」で、1日でも早く正社員(社会人)に戻りたいと強く願っていた。正社員の方が収入的に安定している。給料も高い。
だけどいざウーバーの仕事を始めてみて、自分の中の認識(常識)がガラリと変わった。
今僕はライターの仕事を本業にしながら、ウーバーの仕事も続けている。収入は会社員時代の半分以下になったが、納得して働いている。
ウーバー配達員としての勤続年数は4年10カ月を超え、配達件数は7000件を超えた。日本一周の距離は約12000キロと言われているので、おそらく優に超えている。
アシストの付いてないママチャリでここまで頑張れたのは、ウーバーという仕事が「社会不適合者の自分に合っていた」からに他ならない。
ウーバーで得られる意外なメリット
ウーバー配達員は時給制ではない。こなした仕事の量によって報酬が決まる。サラリーマンとして「給料を貰う」のが当たり前だった僕にとって、「自分の力で稼ぐ」という働き方は革新的だった。
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