「頑張ればできる」が子どもを追い詰める残酷理由 子どもの可能性を奪ってしまう「親の口ぐせ」

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言葉そのものは、全く問題がない。

きっと親御さんは「努力の大切さ」を伝えたかったのでしょう。難しいのは、自分にプラスに響く言葉が、必ずしも子どもにも同じように働くわけではないということです。親が好む言葉であっても、子どもには響かないどころか、場合によってはマイナスに働くことすらあります。

子育ての醍醐味のひとつは、「今、この子にとってどんな言葉がプラスに働くのか」を興味深く観察しながら声をかけていくことなのではないでしょうか。

子どもにとって親は「世界そのもの」

親に知っておいてほしかった「悪魔の口ぐせ」
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いずれにしても、子どもは親に認められたくて必死に生きています。小さな子どもにとって、親はまさに世界そのもの。親はとても大きな存在であると意識しておくことが大切です。

この方のケースでは、言葉の影響だけでなく、子どもが頑張っている姿をもっと褒めてあげることができたら、さらに良かったのかもしれません。

「あなたも頑張っているから、私ももっと頑張ろう!」

そんなふうに声をかけてあげると良いのではないでしょうか。

馬場 啓介 トラストコーチングスクール/マザーズコーチングスクール代表

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ばば けいすけ / Baba Keisuke

法政大学法学部卒。米国留学後、外資系人材サービス会社を経て株式会社コーチ・エィに入社。2009年、NPO法人トラストコーチングを設立。これまでに全国、世界数カ国で2000名以上のコーチを育成。経済産業省や多くの企業では人材育成を担当している。近年、教育事業にも力を入れ、現在300を超える園・小中学校に研修や授業を提供。全国20箇所以上の県や市で精力的に講演を行っている。著書に『目標達成の神業』(かざひの文庫)、『なぜか好かれる人の「わからせる」技術』(サンマーク出版)、絵本『鏡の中のぼく』(NPO法人トラストコーチング)など。

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