「頑張ればできる」が子どもを追い詰める残酷理由 子どもの可能性を奪ってしまう「親の口ぐせ」
「なんでこんなこともできないの?」
「やっぱりね……」
「ほら、だから言ったじゃない」
これらの言葉を口ぐせのように発してしまうと、子どもの自信の根っこが徐々に腐ってしまうかもしれません。
「頑張ればなんでもできる」という言葉の呪い
例えば、ある女性は、幼少期から母親に「頑張ればなんでもできる」と繰り返し言われて育ちました。この言葉に励まされ、学生時代はさまざまなことに挑戦し、努力を続けることができたそうです。
しかし成長するにつれ、どんなに努力しても超えられない壁、圧倒的な才能やセンスを持つ人々と出会うことで、この言葉が次第に重荷となっていきました。
「頑張ってもできないのは、私の努力が足りないせいだ」
「この程度で諦める私は、ダメな人間だ」
と自分を責めるようになり、ついには何も手につかなくなる時期もあったといいます。
今でこそ彼女は、「苦手なことは無理に頑張らず、得意なことを伸ばせばいい」「心が苦しくなるくらいなら諦めてもいいし、誰かに頼ってもいい」と思えるようになりました。しかし、当時の彼女にはその柔軟な考え方ができなかったのです。
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