「知らずにやってた」じつは肝臓によくないNG習慣 「脂肪肝は酒飲みがなる」は時代遅れの知識

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ここで、「健康にいいと思ってやってきたことが、じつは肝臓によくなかった」というNG習慣の例をいくつか挙げてみましょう。いずれも私のクリニックにいらっしゃった患者さんに多かった例です。

・「熱中症になったらたいへんだから、水分補給代わりにスポーツドリンクを飲むようにしている」

・「フルーツは健康にいいから、毎日夕食後のデザートにフルーツを食べるようにしている」

・「毎日の朝食は、バナナと甘いヨーグルトを食べるのが習慣だ」

・「仕事でもうひと踏ん張りしたいとき、甘い缶コーヒーやエナジードリンクをゴクゴクッと飲んで気合を入れている」

・「アルコール度数が低ければ問題ないと思って、毎日夕食時に甘いカクテルサワーを飲んでいる」

・「アメちゃんやグミをいつもカバンに入れていて、疲れたときはいつも口に入れるようにしている」

・「寒いときはこたつで温まりながらミカンやおせんべいをずっと食べ続けている」

・「昼食は、肉やてんぷらなんかの脂っこいものはやめて、蕎麦を大盛りで食べるようにしている」

ポイントは「糖質の摂り方」にある

いかがでしょう。「あ、これ、自分もやっちゃってるな」と思った方も多いのではないでしょうか。

上に挙げた例がなぜいけないのか。甘い飲み物がよくない理由は先に述べた通りですが、共通するポイントは「糖質の摂り方」にあります。

甘い飲み物やフルーツはもちろん、炭水化物、アメ、スナック菓子、おせんべいなど、糖質の多いものを頻繁に摂ったりたくさん摂ったりしていると、血糖値が急上昇して、大量のインスリンが分泌されます。インスリンには糖の脂肪変換を促進する働きがあるため、日々こういう習慣を続けていると、てきめんに脂肪肝が進んでしまうのです。

だから、こういった習慣に心当たりがある方は、知らず知らずのうちに肝臓の健康を追い詰めているのかもしれません。

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