「知らずにやってた」じつは肝臓によくないNG習慣 「脂肪肝は酒飲みがなる」は時代遅れの知識

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よく知られているように、肝臓は「沈黙の臓器」です。実際、脂肪肝は肝臓の大半が脂肪だらけになったとしてもまったく症状が出ません。このため、気づかないまま脂肪肝を進ませてしまい、肝機能を大きく弱らせてしまう人が後を絶ちません。

今回紹介したように、「肝臓の健康のためと思って、まったく見当違いのNG習慣を行っている人」が多いのも、自分がやっていることが肝臓にプラスになっているのかマイナスになっているのか、好不調のサインがまったく表に現われてこないせいもあるのかもしれません。

しかし、だからといって、もし気づかないままその「間違った習慣」を続けていたら、みすみす肝機能を低下させて、多くの病気を呼び込んでしまうことにつながりかねません。

ですから、この先もずっと肝臓を健やかに維持していきたいならば、まずは「肝臓にとって何がよくて、何が悪いのか」の基本をしっかりインプットしなくてはならないでしょう。

肝臓の健康常識は大きく変わっている

いま、肝臓の健康常識は昔と比べてものすごく大きく変わっています。たとえば、ひと昔前は「脂肪肝は肥満の人やアルコールをたくさん飲む人がなるもの」と思われていましたが、いまでは「やせた人やアルコールを飲まない人でもなる」ということが常識になっています。

また、ひと昔前は肝臓病をこじらせる原因として、C型肝炎などのウイルス感染が問題視されていましたが、いまはウイルス性肝炎はほとんど薬で治癒できるようになり、むしろ、糖質の摂りすぎによる脂肪肝や脂肪肝炎が重大な問題としてクローズアップされるようになっています。

だから、こういった「新しい常識」をしっかり身につけたうえで、肝臓ケアに臨む必要があるのです。

肝臓はよみがえらせることのできる臓器。「肝臓がよろこぶようなケア」を行っていけば確実に復活します。ぜひみなさんも、正しい知識と習慣を身につけて肝臓を復活させてください。

栗原 毅 栗原クリニック東京・日本橋医院長

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くりはら たけし / Takeshi Kurihara

医学博士。北里大学医学部卒業。慶應義塾大学大学院特任教授、東京女子医科大学教授を歴任。2008年、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病の予防と治療を目的とした栗原クリニック東京・日本橋を開院。「血液サラサラ」の提唱者の1人でもある。主な著書・監修書に、『決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ』『ズボラでも中性脂肪・コレステロールは下げられる!』(ともに宝島社)、『栗原式 書いて下げる魔法の血圧手帳』(笠倉出版社)、『お茶のすごい健康長寿力 高血糖、高血圧、肥満、内臓脂肪から免疫力、認知症、不眠、イライラまで効く!』(主婦の友社)など多数
 

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