よく知られているように、肝臓は「沈黙の臓器」です。実際、脂肪肝は肝臓の大半が脂肪だらけになったとしてもまったく症状が出ません。このため、気づかないまま脂肪肝を進ませてしまい、肝機能を大きく弱らせてしまう人が後を絶ちません。
今回紹介したように、「肝臓の健康のためと思って、まったく見当違いのNG習慣を行っている人」が多いのも、自分がやっていることが肝臓にプラスになっているのかマイナスになっているのか、好不調のサインがまったく表に現われてこないせいもあるのかもしれません。
しかし、だからといって、もし気づかないままその「間違った習慣」を続けていたら、みすみす肝機能を低下させて、多くの病気を呼び込んでしまうことにつながりかねません。
ですから、この先もずっと肝臓を健やかに維持していきたいならば、まずは「肝臓にとって何がよくて、何が悪いのか」の基本をしっかりインプットしなくてはならないでしょう。
肝臓の健康常識は大きく変わっている
いま、肝臓の健康常識は昔と比べてものすごく大きく変わっています。たとえば、ひと昔前は「脂肪肝は肥満の人やアルコールをたくさん飲む人がなるもの」と思われていましたが、いまでは「やせた人やアルコールを飲まない人でもなる」ということが常識になっています。
また、ひと昔前は肝臓病をこじらせる原因として、C型肝炎などのウイルス感染が問題視されていましたが、いまはウイルス性肝炎はほとんど薬で治癒できるようになり、むしろ、糖質の摂りすぎによる脂肪肝や脂肪肝炎が重大な問題としてクローズアップされるようになっています。
だから、こういった「新しい常識」をしっかり身につけたうえで、肝臓ケアに臨む必要があるのです。
肝臓はよみがえらせることのできる臓器。「肝臓がよろこぶようなケア」を行っていけば確実に復活します。ぜひみなさんも、正しい知識と習慣を身につけて肝臓を復活させてください。
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