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「渋谷→新大久保」若者の街が変遷した本質理由 街全体で「韓国のテーマパーク」への変貌を遂げた

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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本書のタイトル『ニセコ化するニッポン』を最初に見たときに、本書の主張が、「日本のありとあらゆる場所がインバウンド観光客に支配されつつある」というものだと思った人もいるかもしれない。それは一部正解だが、不十分である。

ニセコ化するニッポンで、どう生きていくべきか?

この記事を読まれた方は、この言葉の意味がわかると思う。「ニセコ化」とは、インバウンドのみならず、「若者」や、あるいはもっとセグメント化された「韓流ファン」のような人にとって「選択」された場所のことを示すのであり、そこでは国籍は関係ない。

ただ、「選択された人」と「されなかった人」がいる。

『ニセコ化するニッポン』(KADOKAWA)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

その点で、同じ日本人の中でも、「選択」されるタイプの人とそうではない人がいる。本書の主張は、日本のあらゆる場所が意識的にせよ、無意識的にせよ、このような「選択と集中」を行う方向に進んでいるということだ。その顕著な例がニセコであり、新大久保であり、渋谷なのだ。

では、こうした「ニセコ化」は「街」だけで起こっていることなのだろうか。答えは、否、だ。それは、私たちの身近にある商業施設にも大きな影響を及ぼしている。

というより、近年の商業施設を見ていると、実はこの「ニセコ化」にうまく乗れているか、乗れていないかで、その施設の成否がわかるとさえ、私は思っている。

【もっと読む】黒門市場「インバウンド肉串」へのモヤモヤの正体 金のない日本人の「静かな排除」が拡大している では、インバウンド好況の中で排除される日本人の"ジレンマ"について、都市ジャーナリストの谷頭和希氏が詳細に解説している。

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