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「渋谷→新大久保」若者の街が変遷した本質理由 街全体で「韓国のテーマパーク」への変貌を遂げた

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  • 谷頭 和希 都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家
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どうして渋谷=若い人、というイメージがついたのかといえば、パルコによる「選択と集中によるテーマパーク化」の空間戦略が大きかったと思う。

2019年にリニューアルオープンした渋谷パルコ。渋谷という街の特色を作ってきた(筆者撮影)

パルコは高感度な若者を「選択」し、彼らに刺さるようなショップを「集中」させてそこに作った。その結果、そこには、若者たちが集まってきたのだ。

一方で、現在の渋谷の再開発がターゲットにしているのは、むしろ「最先端の企業に属し、収入も多く、生活にお金をかけるオフィスワーカー達」(鳴海侑「本日開業『スクランブルスクエア』は誰が行く?」)。ターゲットが変わったのである。

となれば、当然そこに集まってくる人々も変化する。ある意味で、渋谷に今、下されている「もう若者の街じゃない」という評価は、渋谷が「選択」する先を変えたときに必然的に起こる成長痛のようなものかもしれない。

ビジネスパーソン、訪日客の街へと変わっていく渋谷。だが、サクラステージがX上で「ガラガラ」との声を多く見るように、転換はまだ途上にある(筆者撮影) 

では、現在「若者」を「選択」している街はあるのか。

結論からいえば、ある。新大久保だ。

新世代・若者の街「新大久保」

「新大久保」は山手線の駅で、新宿駅の一駅隣にある。ここは、近年、若い女性を中心とした人々が大量に押し寄せている。彼女たちの目当ては何か。

それが、「韓国カルチャー」である。新大久保は東京、いや、日本の中でも有数のコリアンタウンなのである。

ただし、その様子は、他の地域のコリアンタウンと少しばかり違う。韓国の人が多く住んでいるというよりむしろ、韓国好きの人のために、その人たちが満足できるように作られた「韓国テーマパーク」ともいえるものだ。

韓国料理店が立ち並ぶ、新大久保のメインストリート(筆者撮影)

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