入院すると毎回、身長と体重を測定する。今回も病室の近くにある自動測定機に向かった。
「身長176.7センチ、体重49.6キロです」と看護師さんがデータを教えてくれた。
「50キロ切っちゃったのかあ」と思わず嘆く。
「残念ですがそうみたいですね」と看護師さんも同情気味だ。
成人なってから50キロを切ったのは初めての経験だけに、危機感が募る。何とか回復させなくては…。
工夫が凝らされたクリスマスの病院食
その日から抗生剤と経口補水液の点滴を繰り返し行う。入院当初はベッドの上で体を起こすこともままならなかったが、3日目ぐらいからはほぼ平常になった。体温も平熱だ。
「なんだクリスマスを病室で迎えるのか。虚しいねえ」などと看護師さんに語りかける余裕も出てきた。
クリスマスイブの夕食にはチキンの照り焼きとサラダ、そしてスープが振る舞われ、デザートに小さなケーキまで添えられた。そういえば3日前の冬至にはカボチャ料理が用意された。イベント食ということだろうか。この病院の食に対する配慮には頭が下がる思いだ。
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